Monthly Archive: 2018年12月

江戸のダメ親父「御宿かわせみ 山茶花は見た」

本作は、平岩弓枝先生の人気シリーズ、御宿かわせみの十二冊目です。 表題作をはじめ、今回もサスペンスあり、ロマンスありと盛りだくさん。 中でもお気に入りなのは、「ぼてふり安」というお話。 ヒロインが営む宿に出入りする、魚売りの安。 真面目一辺だった彼が、あろうことか、とある娼婦に入れあげてしまい……しかも裏にヤクザの紐がついている、評判の良くない女だとか。 周りが何を言っても耳に入らない安は、女を身請けする代わりに、自分の一人娘を売ると言い出します。 かわせみの皆は怒ったり呆れたり、なんとか娘のおいちが売ら... Read More

兄想いの妹「御宿かわせみ 八丁堀の湯屋」

本作は、御宿かわせみの十六冊目です。 辛い展開の表題作を始め、今回も傑作揃い。 私が特に好きな話は「びいどろ正月」です。 薬屋が売り出した「神聖水」が、美容に良いと若い女性に大人気。 専用のガラス瓶とセット売りですが、このガラス瓶を作っているのは若い職人。 恩を盾に、安い賃金で大量の瓶を作らされていました。 職人の妹は兄を心配して、なんとか瓶作りを止めさせたいと考えますが……ちなみにこの神聖水、主人公の友人が調べて、水に香料を入れただけのインチキと判明。 神聖水の瓶に、劇薬入りの瓶が混ざった可能性が出て、... Read More