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サイモン・シン 暗号解読(上・下)は文系の方でも読みやすく、雑学的に読める本

この本は、上下2巻の文庫本ですが、昔の王女が恋人に宛てた文章の暗号、ロゼッタストーンの暗号解読方法、第二次世界大戦で使用されたドイツの暗号エニグマとその解読に業績を上げた人の話、RSA暗号の発見等を緻密な調査を元に書かれた本で、青木薫氏が訳された日本語で書かれた本です。 少しは理系の知識は必要とするものの、文系の方でも、面白く読める本です。昔から、現代に向かって、暗号と暗号解読がどの様に発展してきたのかを、歴史的小説を読んでいる様に読み進められます。 上巻は第二次世界大戦までの時代のトピックで、下巻は第二... Read More

元岡っ引きの戦い「御宿かわせみ 水郷から来た女」

本作は、平岩弓枝先生の御宿かわせみシリーズ、三冊目です。 収録作の中で、特に好きなのが「湯の宿」。 主人公のるいさんは、従業員と箱根の宿に向かいます。知り合いの見舞いが目的でしたが、番頭の嘉助には、引退した元岡っ引きの治助に会うという目的が。 彼から手紙で、相談を持ちかけられていたのです。 治助の娘お信は、実は彼の実子ではなく、捕らえて獄門に送った盗賊の娘でした。 生まれてくる子を託された治助は、母も失ったお信を引き取り、山奥で炭焼きをして暮らして来ました。 長年育てた娘は、もう実子も同じ。実は盗賊仲間が... Read More

名キャラクター・おえいさん大活躍「御宿かわせみ 長助の女房」

本作は、かわせみの二十六冊目です。 今回は名キャラクター・長助の妻である、おえいさんが主人公。 今までの働きが認められ、お上からご褒美を頂いた岡っ引きの長助。皆に祝われ、一世一代の晴れ舞台で感激しますが、留守を預かる妻のおえいは、少し寂しい気持ちに。 そんな中、近所の魚屋に、人相の悪い男が近づくのを目撃。 なんと彼は、何年も前に犯罪を犯して追放になった前科者でした。 江戸へ戻った彼は、再縁した昔の女と、今は他人の子になった息子に近づこうとしていたのでした。 息子に接触し、あること無いこと吹き込んで、連れて... Read More

お石ちゃん登場「御宿かわせみ 宝船まつり」

御宿かわせみの、二十五冊目です。 レギュラーメンバー・大力お石ちゃんが登場する巻ですが、今回ご紹介するのは表題作。 小田原から、両親の法要でやって来た、名主の嫁・およね。 かわせみに滞在していた彼女が帰らず、大騒ぎになります。 時を同じくして、祭りで赤ん坊がいなくなる事件が……。 二十年前、同じ祭りで、赤ん坊がいなくなる事件があったことを知り、調べ始める東吾達。 なんと、二十年前に行方不明になった赤ん坊は、およねの弟でした。 自分のせいで弟が行方不明になったと、子供の頃から悔やみ続けてきた、およね。 彼女... Read More

息子・麻太郎との再会「御宿かわせみ 春の高瀬舟」

本作は、かわせみシリーズの二十四冊目です。 「紅葉散る」は、シリーズ中でも大きなターニングポイントになるお話。 親戚の法要に、兄嫁の香苗と出掛けた東吾。 彼はそこで、複数の侍に追われる女性と遭遇し、助けます。 なんと彼女は、かつて東吾と浅からぬ因縁があり、彼の息子を産んだ琴江さんでした。思わぬ再会に驚く東吾。 重症を負った彼女は、苦しい息の中で息子・麻太郎の名を呼びます。親友しか知らないことですが、恐らく麻太郎は、東吾にとっても我が子。 いてもたってもいられず、麻太郎を探しに行く東吾ですが、ついてきた他潘... Read More

小さい子の大冒険「御宿かわせみ かくれんぼ」

本作は、かわせみシリーズの十九冊目です。 レギュラーメンバーに子供が生まれ、だんだん賑やかになってきました。 収録作の「花世の冒険」は、宗太郎・七重夫婦の長女、花世が主人公。 弟が生まれ、淋しい思いをしがちな花世は、せっせとかわせみへ通います。 ここなら、東吾やるいを始めとする皆が、花世を可愛がってくれる。楽しいことばかりで、毎日でも、かわせみへ行きたい花世。 ある日、こっそり一人で歩いてかわせみへ。 無事に成功して皆を仰天させた彼女は、後日また、同じことをしようと出掛けますが……。 小さな女の子視点の物... Read More

遅過ぎた兄弟の再会に涙「御宿かわせみ 雨月」

本作は、かわせみシリーズの中でも、特にオススメな巻です。 なぜなら、大好きな話「雨月」が収録されているから。 主人公達は菊見の帰り、寺の境内で一休みしている男と出会います。 茶の行商をしながら、子供の頃、火事がキッカケで生き別れた兄を探しているのだとか。 違う相手に引き取られ、消息の分からない兄を探す姿に、かわせみの皆は深く同情します。 早速人脈を生かして探しますが、何十年も前のことで、手がかりは見つからず。 同じ時期、大名家に忍び込む盗賊が現れ、捜査は難航。 ふとしたことから、かわせみの皆は、犯人が行方... Read More

江戸のダメ親父「御宿かわせみ 山茶花は見た」

本作は、平岩弓枝先生の人気シリーズ、御宿かわせみの十二冊目です。 表題作をはじめ、今回もサスペンスあり、ロマンスありと盛りだくさん。 中でもお気に入りなのは、「ぼてふり安」というお話。 ヒロインが営む宿に出入りする、魚売りの安。 真面目一辺だった彼が、あろうことか、とある娼婦に入れあげてしまい……しかも裏にヤクザの紐がついている、評判の良くない女だとか。 周りが何を言っても耳に入らない安は、女を身請けする代わりに、自分の一人娘を売ると言い出します。 かわせみの皆は怒ったり呆れたり、なんとか娘のおいちが売ら... Read More

兄想いの妹「御宿かわせみ 八丁堀の湯屋」

本作は、御宿かわせみの十六冊目です。 辛い展開の表題作を始め、今回も傑作揃い。 私が特に好きな話は「びいどろ正月」です。 薬屋が売り出した「神聖水」が、美容に良いと若い女性に大人気。 専用のガラス瓶とセット売りですが、このガラス瓶を作っているのは若い職人。 恩を盾に、安い賃金で大量の瓶を作らされていました。 職人の妹は兄を心配して、なんとか瓶作りを止めさせたいと考えますが……ちなみにこの神聖水、主人公の友人が調べて、水に香料を入れただけのインチキと判明。 神聖水の瓶に、劇薬入りの瓶が混ざった可能性が出て、... Read More

男の身勝手「御宿かわせみ 恋文心中」

本作は、かわせみシリーズの十五冊目です。 るいと東吾が晴れて夫婦になる「祝言」は、記念的作品。 そして表題作は、東吾の新たな職場が舞台。 時代の変化を受けて、幕府が設立した軍艦総練所へ通うことになった東吾。 少ないながら禄も貰い、出世の道が開けてきました。 勝海舟にも目をかけられ、船の上で活躍し始めます。 そんな中、同僚から相談を持ちかけられた東吾。 聞けば、女性絡みで脅迫されているとか。 総練所に通う前、彼は幼なじみの未亡人と忍ぶ恋をしていました。 相手は大名の奥方で、夫が死んだ今は、淋しい場所で尼のよ... Read More