七重と宗太郎に春「御宿かわせみ 鬼の面」

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御宿かわせみの十三冊目です。

今回のメイン話は、なんといっても「忠三郎転生」。

今まで何度も違う名前で登場し、悪事を働いては逃亡してきた、因縁の敵との最後の対決が……。

今回の彼は、忠三郎という名前。主人公の友人、宗太郎の関係者を騙り、ジワジワとかわせみメンバーに近づいていきます。

宗太郎は若いのに苦労人で、医師の腕も抜群。名家の出を鼻にかけない、素晴らしい若者です。

いつもは飄々とした彼が、珍しく悩んでいる様子。訊くと、好きな女性がいるのだとか。

なんとその相手は、東吾の幼なじみにして義妹・七重でした。

謎の敵に誘い出され、隔離された宗太郎と七重。

二人の救出と敵の特定の為、東吾を始めとする八丁堀メンバーが大活躍します。

散々皆を苦しめた忠三郎も、ようやくお縄に。

そして宗太郎と七重は周囲に祝福され、夫婦約束を……。

親友と義妹の結婚を喜びながらも、長年自分への、叶わぬ恋心を抱いていた七重だけに、何やら複雑な東吾。

ともあれ長い間、片想いで辛い想いをしてきた七重の前に、素晴らしい男性が現れたのは、とても嬉しいことで。

読者としても、なんとも嬉しいターニングポイント的な話となりました。

そして次の話「雪の夜ばなし」では、東吾の一生に関わる出会いが……。まだまだ、目が離せません。

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