サイモン・シン 暗号解読(上・下)は文系の方でも読みやすく、雑学的に読める本

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この本は、上下2巻の文庫本ですが、昔の王女が恋人に宛てた文章の暗号、ロゼッタストーンの暗号解読方法、第二次世界大戦で使用されたドイツの暗号エニグマとその解読に業績を上げた人の話、RSA暗号の発見等を緻密な調査を元に書かれた本で、青木薫氏が訳された日本語で書かれた本です。
少しは理系の知識は必要とするものの、文系の方でも、面白く読める本です。昔から、現代に向かって、暗号と暗号解読がどの様に発展してきたのかを、歴史的小説を読んでいる様に読み進められます。

上巻は第二次世界大戦までの時代のトピックで、下巻は第二次世界大戦以降のトピックについて書かれているので、最初から、順番に読まなくても、トピックに興味がある箇所から、読み始めても、読み進められます。
一番、面白かったのは、第二次世界大戦時、連合国軍が解読不能と諦めていた暗号機エニグマがどの様にして解読できたのかが面白かったです。
一般的には、イギリス軍のアランチューリングが解読に大いに貢献したことが知られていますが、その前にポーランド軍が地道に解読作業を何年もかかって行なっていましたが、資金、人手不足が理由で、自分たちでは限界を感じ、イギリス軍にこれまで解読してきたノウハウを提供したことで、イギリス軍はエニグマ解読成功につながったことが詳しく書かれています。
内容からすると、難しそうに感じるかも知れませんが、サイモン・シン氏の本(訳者:青木薫氏)はどの本も、読みやすい文章校正・執筆になっているので、お勧めです。

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