息子・麻太郎との再会「御宿かわせみ 春の高瀬舟」

本作は、かわせみシリーズの二十四冊目です。

「紅葉散る」は、シリーズ中でも大きなターニングポイントになるお話。

親戚の法要に、兄嫁の香苗と出掛けた東吾。

彼はそこで、複数の侍に追われる女性と遭遇し、助けます。

なんと彼女は、かつて東吾と浅からぬ因縁があり、彼の息子を産んだ琴江さんでした。思わぬ再会に驚く東吾。

重症を負った彼女は、苦しい息の中で息子・麻太郎の名を呼びます。親友しか知らないことですが、恐らく麻太郎は、東吾にとっても我が子。

いてもたってもいられず、麻太郎を探しに行く東吾ですが、ついてきた他潘の武士・仁村が、いきなり斬りかかってきて……。

潘の問題に巻き込まれ、密書を託された琴江母子。

密書を持った麻太郎の身が危ない!死にもの狂いで麻太郎の行方を探す東吾には、普段の冷静さがまったくありません。

名乗れなくても、麻太郎を息子と大切に想う東吾の姿は、なんとも切ないです。

そして迎えが来て、東吾は麻太郎の無事を知りました。

彼が隠れていたのは、何とも意外な場所。

香苗の機転と、そして弟の隠し子に対して、兄の驚きの提案とは。

東吾と麻太郎への、周囲の暖かい眼差しに救われます。

新たな転機を迎え、レギュラーが増えたかわせみメンバー。

ますます、続きが楽しみになります。

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